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【読書感想文】あなたの聞く姿勢、見られてます「LISTEN:ケイト・マーフィ著」

読書感想文
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こんにちは!ニコ(@niko_iju_blog)です。

私は本が大好きです。

専門書・ビジネス書を中心に、興味のある本を年間80冊ほど読んでいます。

本は読むだけでは自分の知識になりづらく、アウトプットすることで頭に定着します。

この2つを目的に、「読書感想文」という名の私なりの書評を書いていきます。

この記事では、私が「LISTEN:ケイト・マーフィ著」を読んで、思ったことや心に響いたことをご紹介します。

  1. 「LISTEN:ケイト・マーフィ著」のかんたんな紹介
  2. なぜ「LISTEN:ケイト・マーフィ著」を読んだのか
  3. 「LISTEN:ケイト・マーフィ著」の心に響いたこと
  4. 「LISTEN:ケイト・マーフィ著」からの学び
  5. まとめ:「聴くこと」は毒にも薬にもなり得る

※この記事では「聴く」とは、「聞く」より指向性が高く意識を集中している状態と解釈します。

【参考】「聞くと聴くの意味の違い・使い方の解説(きく)」の意味や使い方 わかりやすく解説

Weblio辞書

「LISTEN:ケイト・マーフィ著」のかんたんな紹介

「LISTEN」基本データ

  • 主題:LISTEN
  • 副題:知性豊かで創造力がある人になれる
  • 著者:ケイト・マーフィ
  • 出版年:2021年8月9日
  • ページ数:504ページ
  • 定価:2,200円+税
  • ジャンル:ビジネス

「LISTEN」ってどんな本?

引用

本書『LISTEN』は、「聞く」ことについて、人の認知や心、職場や家族の人間関係、そしてスマートフォンが生活に深く入り込んでいる現代の社会といった観点から描いた著作です。

私たちは日常的にコミュニケーションの課題に直面します。

「言いたいことが言えなかった」

「何と伝えたらいいかわからない」

「話したが、伝わってない気がする」

そして、次は言い方を工夫しよう、タイミングを見計らおう、あの人に伝えてもらおうか……などと思うのではないでしょうか。

でも考えてみれば、コミュニケーションには伝える方と受けとる方、両方必要です。

それなのに私たちは、伝え方や話し方ばかりに意識を向けてしまう。

この忘れられがちな「聞く」に焦点を当てたのが本書です。

【引用】P.3

[監訳者はじめに] LISTEN:ケイト・マーフィ著

「LISTEN」は聞く・聴くことをテーマに、500ページ超書かれた本です。

世の中には話し方や伝え方について書かれた本はたくさんあります。

仕事のプレゼンなどで分かりやすく説明するテクニックや、どう営業したらお客さんに商品を買ってもらえるかなど。

しかし聴くことにフォーカスした本は、あまり見たことはありません。

本書はプライベートからビジネスまで、あらゆるシーンでの聴くについて書かれています。

私が印象に残ったのは、以下のような内容です。

なぜ「LISTEN:ケイト・マーフィ著」を読んだのか

「LISTEN」を読んだきっかけ

私は読書が好きなので、Amazonの本売上ランキングや、Amazonのおすすめに表示される本をチェックしています。

そのときに目を引くタイトルだったのが「LISTEN」です。

Amazonでの評価数1,000以上かつ星4.3、レビューもよさそう。

「話を聞く」ということにフォーカスした本書に興味を持ちました。

ニコ
ニコ

「話を聞く」が本になるなんて、一体何が書いてあるんだろう?

私は聞き役になることが多い

私は人付き合いが苦手です。

会話ではたいてい聞き役になることが多いです。

ニコ
ニコ

私はHSPだから、相手の表情や雰囲気を感じすぎて話すのが苦手。

聞き役になることが多かった私が、聞き役が向いていると感じる理由は以下のとおりです。

  1. 興味・好奇心………相手の話を通じて、相手のことを理解したい・自分の知らないことを聞きたい
  2. シングルタスク……相手に話をさせて、私は相槌と聴くことに集中したい

本書を読むことで「聞き役スキル」を向上させ、より興味・好奇心を満たせればと思いました。

「LISTEN:ケイト・マーフィ著」の心に響いたこと

「あなたを気にかけているよ」

引用

よく「聴く」とは、相手の頭と心の中で何が起きているのかをわかろうとすること。そして「あなたを気にかけているよ」と行動で示すことです。

【引用】P.86

chapter2私たちはきちんと話を聞いてもらえた経験が少ない 孤独を感じるのは、「よいことが起こった」のに誰にも注意を払ってもらえないとき LISTEN:ケイト・マーフィ著

家族や友だちなど慣れた相手だと、つい適当に会話してしまうときがあります。

私は友だちとの会話中に、相手が携帯電話を取り出し触っていた経験があります。

それほど重要な話をしていなかったものの、自分をないがしろにされていると感じました。

もちろんそのときの私は、携帯電話を触るどころか見てもいませんでした。

一度そういう扱いを受けると、以降会話中に携帯電話(スマホ)を触っていなくても

ニコ
ニコ

この人は私との会話を、適当に聞き流しているのかな?

こちらも一生懸命話す気になれないな。

このように感じ、その人自体を大切に思うことができなくなります。

逆に大した話をしていないときに、相手がちゃんと聞く姿勢をもってくれると

ニコ
ニコ

大した話でもないのに真剣に聞いてくれて、ちょっと申し訳ないな。

でも私を気にかけてくれているのが伝わって嬉しい。

その相手のことを大切にしたいなと思います。

会話中に「気が散る最大の原因」

引用

しかし、気が散る最大の原因は、「次にどんな気の利いたことを言おうかな」とか、もし言い争いの場なら、「次にどんな破壊力のあることを言ってやろうか」といった、次に何を話そうかと考えることです。

【引用】P.163

chapter6「会話」には我慢という技術がいる うわのそらになるのは、「思考」が話よりも速いから LISTEN:ケイト・マーフィ著

ビジネスなどで重要な話をしているとき、友だちと他愛のない話をしているとき、気づけば私も「次に何と言おうか」と考えていました。

気が散るさん
気が散るさん

相手の話に集中していたら、私が言いたいことを考える時間がないじゃない!

実際には相手の話をちゃんと聞いていると、自然と適した言葉が思い浮かぶものです。

無意識のうちに、自分の脳のデータベースから適切な言葉を探し出しているのかなと思います。

気が散って相手の話に身が入っていない言葉は、面白みも感銘も生み出しません。

ニコ
ニコ

相手が何を話しているかはさておき、自分の話をしたいのかなと思われちゃう。

それよりも相手の話をしっかり聞いて、よく考えた上で出た意見の方がずっと意味があります。

会話下手の多くが「根深い自信のなさや、不安、弱みのあらわれ」

引用

(前略)

きちんと聞いてくれない人との会話(あなたの言葉を理解してくれない人や、あなたが話を聞いてどう感じるかなどを考慮してくれない人)は、まるで違うリズムに乗っている人かリズム感がない人と踊っているようです。

(中略)

こういった人たちの会話は自己中心的ですが、それは嫌な奴だからというより、根深い自信のなさや、不安、弱みのあらわれであることが多いものです。

【引用】P.439〜440

chapter17だれの話を「聴く」かは自分で決められる 「最高の会話」では、どちらが話していても、 ふたりが互いに熱心に耳を傾けている・なぜあの人は、婚活でも自分の話だけしてしまうのか LISTEN:ケイト・マーフィ著

初対面の方と会話しなければならないとき、相手と会話のリズムが合っていないと感じることがあります。

会話をするとき、多かれ少なかれ相手の反応を予想しながら話すことが多いと思います。

私の話を聞いていたら、そういう返答にはならないだろうという反応をされると

ニコ
ニコ

この人私の話を聞いているのかな?

この相手との会話をうまく続けることができるか不安だったことがあります。

また、本書では「婚活で自分の話だけして失敗してしまう人」の例があります。

婚活相手の話を聞かず、聞かれてもいない自分の話を一方的に話し、婚活を失敗し続けてしまいます。

その原因は自分への自信のなさから不安になり、それを解消するために一方的に話し続けるというものでした。

私も学生時代、人との会話がとても苦手でした。

思い返してみれば、幼少期の環境にも問題があったのかもしれません。

  • 話をちゃんと聞かれず育った子供は、自己肯定感が低くなりやすい
  • 話をちゃんと聞くか聞かないかは、子供の人格形成に多大な影響がある

きっと「婚活を失敗する人」と同じで、自分に自信がなく不安で、人の話を聞くゆとりがなかったのですね。

相手との会話に集中するよりも、「この会話をうまくまとめたい」「相手に好感を持って欲しい」などと考えていました。

相手の話をちゃんと聞いて会話していれば、自然とよい方向へ行ったのかも知れません。

「有害な人」を避ける

引用

有害な人とは、その人の話を聞くとあなたは必ず、気分が落ち込んだり、ないがしろにされた気持ちになったり、苦しくなったりする人です。

【引用】P.447

chapter17だれの話を「聴く」かは自分で決められる その人の話を聞くと苦しくなる人は有害な人 LISTEN:ケイト・マーフィ著
引用

プライベートな話を人に打ち明けたのに、思いやりや理解のない反応をされた経験がある人なら、これがどれだけ、殻の中に魂ごと引っ込んでしまいたくなる経験かを知っています。

【引用】P.468

chapter18「聴くこと」は学ぶこと 一度弱みを見せることを経験した人は、相手を尊重できる LISTEN:ケイト・マーフィ著

残念ながら全ての人が真剣な会話するのに適した相手ではありません。

こちらが真剣度100%で話しているのに、相手に真剣さが伝わらなければ、話す相手を間違えていると言えます。

真剣度が違うと熱量に齟齬が生じ、お互いにとって不幸です。

話す立場からするとこれらのチェックリストはとても重要です。

しかし真剣度100%の会話をしたいときとは、悩んでいたり余裕がなかったりします。

なのでこのうち1つでもしくじると、的外れな返答をされたり、心無いことを言われて傷つくこともあります。

だからこそ私は、相手が真剣な様子で話し始めたら、その気持ちに応えるよう注意深く話を聞くようにしています。

「LISTEN:ケイト・マーフィ著」からの学び

私は本書を読む前から、この2つのことに気をつけています。

会話に関しては、私が自分の話をちゃんと聞いて欲しいので、私も相手の話をちゃんと聞くようにしていました。

今回「LISTEN」を読んで、この考え方が強化されました。

ただちゃんと人の話を聞くことは、かなりの集中力を要し、しかもとても疲れます。

時々会話の途中で別のことを考えたり、相手が話し終わったら自分が何と答えようかを考えて、その瞬間話をきちんと聞いてないことがあります。

家族や友だちとの他愛のない会話は、会話自体を楽しみ。

特に大切な相手・大切なシチュエーションでは集中力を発揮できるようにしたいです。

まとめ:「聴くこと」は毒にも薬にもなり得る

本書を読んで改めて、会話というのは「話す人・聞く人」双方がちゃんと向き合って成立するものだと分かりました。

まず自分から相手の話をちゃんと聞いて理解しないと、相手が自分の話をちゃんと聞いてくれることは少なく。

逆に相手の話をちゃんと聞くようになれば、その人との関係性が良くなったり、親密になれるでしょう。

もし相手の話をちゃんと聞いても相手との関係性が良くならなければ、その相手との関係性を見直すべきです。

自分が傷ついてまで、相手との関係性を気にする必要はありません。

「LISTEN」をおすすめしたいのは、こんな人です。

私は本書に書かれていたことを実践し、大切な人たちとの会話を楽しんでいきたいです。

ここまでお読みになっていただき、ありがとうございました!

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